エンジン不調 ニッサン エクストレイル 日野市 八王子市 多摩市 国立市 立川市 東京
インジェクター、エンジンオイル、スパークプラグ交換 ニッサン エクストレイル
平成21年 DBA-NT31 走行距離117,783km
エンジン不調という事でお預かり致しました!
アイドリングの時(特にエンジンが冷えていると時)、エンジン回転数が下がり、それを回復させる様に回転数が上がる。その時、運転席下辺りのマフラーパイプが揺れるそうです。
症状はすぐに確認出来、1気筒機能していない感じ。
エンジンチェックランプの点灯は有りませんが、念の為、コンピューター診断を実施。するとP0301,1番シリンダー失火が出ていました。
点火状態を確認したいのですが、ニッサン車の場合、インテークマニホールドがイグニッションコイルを覆いかぶさっている為、マニホールを外さないと点火系にアクセスする事が出来ません。
スキャンツールで各シリンダーを1気筒ずつ点火信号をキャンセルさせる事が出来るアクティブテストが出来るので、一先ず実施。でもはっきり、このシリンダーが怪しいという感じが認められません。
4番シリンダーだけはマニホールドを外さなくてもアクセス出来る為、プラグを外してみます。スパークプラグはそれ程劣化している様に見えません。プラグの交換履歴は無さそうですが、これが主原因では無いかも?という感じ。
もうマニホールドを外して詳しくみないと分かりません・・。
点検だけでも費用が生じてしまう事を含め状況をご説明し、作業着工!
マニホールドを外しスパークプラグを外してみると、1番シリンダーだけびしょびしょに濡れている状態。プラグのギャップ自体は若干基準値外の物があったので調整、清掃し火花点検を実施。この時点では4本共火の飛びが良い状態でした。
続いて圧縮を点検。すると1番と4番は1.5Mpaと正常ですが、2番は0.7Mpa、3番は1.18Mpa(限度値は1.26Mpa)という状態。テストはエンジンが冷えている時に実施。完全暖気状態だとそれ程振動が大きい状態では無かったので、エンジンが温まればある程度圧縮は回復するのかと思われます。現在エンジンオイルは0W-30が入っていたので、粘度が柔らかすぎの様です。
ただ、コンピューター診断やプラグの状態でNGが出ていたのは1番シリンダー。圧縮も不良ですが、圧縮が主原因では無さそうです。
続いてインジェクターの状態確認。排気ガステスターを各シリンダーに当てHCの数値を読み取ります。すると何度テストしても、1番シリンダーのみ数値が高い状態。1番シリンダーのインジェクターが詰まり、燃料が垂れている様です。
この状態で再度お客様に状態を報告すると、普段オイルの消費が多く、登坂時はカタカタ音がするとの事。前回のオイル交換以前は添加剤を入れ、オイル粘度を上げてやり過ごしていたが、前回オイル交換時は粘度を上げる作業をし忘れ、そこから調子が悪いとの事。
近い内のお乗り換えをご検討されているとの事なので、出来るだけ費用を抑える為、エンジンオイルはWako’sのアンチエイジングオイル 15W-40にパワーシールドを注入、インジェクターはご相談し、1番のみ交換、そしてスロットルボディ等、吸気系の清掃を実施する事で進める事となりました。
で、各作業、調整工程を実施後。冷間時の不調は劇的に良くなり、症状が消えたのですが、温まってからは、微妙に1気筒失火している状態がまた出てくる状態。エンジンチェックランプこそ点灯しませんが、トラブルコードP0301が出てしまいます・・。
という事で再度インテークマニホールドを外し、再度各点検。
圧縮は4気筒共1.3Mpaと基準値内。というかオイル交換でここまで圧縮が回復するとは・・。アンチエイジングオイルの効果、凄いです・・。
排気ガステスターでインジェクターの状態を念の為再度確認しますが、こちらは異常無し。
残った点火系を再度点検。火花点検を各シリンダー、長めに実施すると、火の飛びが強い時と弱い時があり、安定しない事が分かりました。
後はプラグとコイル、どちらが悪いのかの判定ですが、目視の火花点検では断定し切れません・・。
1番以外は一先ず異常が出ていないので、プラグは1番4番を入れ替え、コイルは1番2番を入れ替えて、再度組み付け様子見。
するとトラブルコードがP0304、4番シリンダー失火に変わりました!
結局スパークプラグがNGでした・・。
状況をご説明し、スパークプラグ交換の追加をご了承頂き、作業着工。
交換後、再度スロットルボディの全閉位置学習、急速TAS学習等施工し、点検。
交換後は完全に症状が無くなり、改善しました!
走行テストをしても出力等異常が見られない為、作業完了としました。
- コンピューター診断等基本点検料 ¥15,000-
- インテークマニホールド廻りガスケット一式 ¥3,650-
- フューエルインジェクター交換 ¥4,000-
- インジェクター及び各Oリング、クリップ一式 ¥15,080-
- オイルフィルター交換 ¥500-
- オイルフィルター及びドレーンパッキン ¥1,300-
- エンジンオイル 15W-40 ¥6,080-
- パワーシールド ¥3,000-
- 吸気系清掃剤一式 ¥10,400-
- ショートパーツ ¥1,000-
- スパークプラグ交換工賃 サービス
- スパークプラグ ¥10,600-
整備小計¥70,610-、税込み総額¥77,671-となりました!
入庫時の状態です。1番シリンダー失火です。
各スパークプラグの状態。左から1番~4番シリンダーです。1番だけ濡れている状態でした。
取り外したインジェクターと新品です。
各シリンダーでの違いは見た目では分かりませんね・・。
スパークプラグ、新品と装着品。装着品はギャップ調整後です。調整しても微妙に位置がずれてしまう為か、火の飛びが安定しませんでした。交換後は症状が再現しなくなりました!
諸々作業交換後。トラブルコードの検出は無くなりました。