スバル B4 バックランプスイッチ交換 日野市 八王子市 多摩市 国立市 立川市 東京


故障修理

バックランプスイッチ取替 スバル B4

平成16年式 CBA-BLE 走行距離73,974km

お客様より2点、点検して欲しいとご相談頂きました!

1つは高速道路走行中、100km/hから120km/hに加速しようとしている時、突然加速しなくなり、
メーターパネルが全て点灯、エンジンが止まってしまった事があったとの事です。
路肩に止めた後、2、3分後に再始動が出来、それから症状は再現していないそうです。

現状体感する不具合は無し。
一先ずコンピューター診断を施工。しかし故障コードは何も残っていません。
ただリアルタイムデータを解析すると、A/F学習値が20%を超えており、吸入空気量の数値が
基準値よりもかなり少ない値が出ていました。
エアの吸い込みは無い為、一先ずエアフロセンサーのコネクターを外し数値を点検。
するとA/F補正値が大きくマイナスに振る状態となりました。
エアフロを外すとコンピューターにある基本データの燃料噴射量で制御をするので、
他のセンサー類の数値変化を見る事で、予測をする事が出来ます。
センサー取り外し後、学習値と補正値の合計が20以上だったのが、0に近づいた状態となり、
エンジンの調子も悪く無いので、エアフロは怪しい様に思います。吸入空気量の数値も
低いですし。
恐らく、実際に入ってきている吸入空気量より少ない数値をコンピューターに送っており、
それに見合った燃料を噴射している状態。その為、燃料が足りず、空燃比値がプラスに大きく振ってしまい
燃料が薄いとコンピューターが判断しているとものと思います。
一般的に学習値と補正値の合計が0だと1番調子の良い状態。プラス側に振ると燃料が薄い状態、マイナス側だと
濃い状態です。合計値が25以上になるとエンジン警告灯が点灯する様になります。

症状は加速中に起きていた訳ですが、燃料が薄い状態でアクセルを踏み込むと、より燃料が不足し、
「ボッボッボッボ、ブル~ン」といった感じで息継ぎする様な感じで加速しない状態は考えれれますが、
エンストまではしない様に思います。
エアフロ異常は疑われますが、根本的な原因と断定はできない状態。
これ以外は、特段不具合は無く、また症状が出ていない為、診断がむずかしい状態です。

もう1つはバックランプが点灯しないとの事。
現車は3ℓの6MT車。
ナビはバックモニターに切り替わらない状態なので、スイッチが疑わしい状況。
バックランプスイッチのカプラーを取り外し点検。スイッチが入った状態で抵抗値を確認すると1MΩ以上ある状態。
外したカプラーを短絡するとランプは点灯するので、スイッチ異常が確認出来ました。

状況をご説明し、今回はバックランプスイッチのみ交換する事に。

今回3ℓ車は初めて施工したのですが、整備書ではミッションを降ろせとなっています。
ディーラーに相談した所、ミッションマウントを外し、傾ければ出来るとの事だったので、
一先ず実施。ピッチングストッパーとミッションマウントを外し、下からサポートスタンドで支えます。
下から取り付け位置は見えましたが、手も工具も入りません・・。
スパナの形状でボックスレンチに取り付け出来る物があるので、エクステンションを繋いで何とか
外せそうですが、このスイッチのサイズ(19mm)の工具は持っていなかった為、急遽購入。
購入した工具で何とか外すことが出来ました。
ただ手が入らない為、取り付けする時も一苦労。なかなかネジが噛みません・・。
ネジが噛めば、また先程の工具で取り付けし、後は復元。
マウント装着後、正常確認する事を確認し、その他部分を組付け、完了となりました。

  • エンジン系統、コンピュータ診断 ¥1,600-
  • データーモニター確認、測定 ¥2,400-
  • バックランプスイッチ取替 ¥20,800-
  • バックランプスイッチ ¥2,460-
  • ショートパーツ ¥500-

整備小計¥27,760-、消費税が入った総額は¥30,536-となりました。

 入庫時のコンピューターの情報。故障コードは出ていません。

 A/F学習値 バンク1は20%を超えています。また吸入空気量は2.55g/sec。基準値は4.8g/secなので、かなり低い数値になっています。

 エアフロを外した状態。補正値が大きくマイナスに振り、学習値との合計が一桁台になりました。

 バックランプスイッチです。これでもミッションを下げた状態。ボディとの隙間が全然ありません。

 カプラーは下の方にあるので、確認するだけであれば、車上で可能です。

 購入した工具。エクステンションで延長し、ミッション後ろから工具を入れ、緩める事が出来ました。